廃墟の精神病院が舞台のホラー映画「グレイヴ・エンカウンターズ」

ホラー

こんにちは!おゆゆです!

今回はホラー映画「グレイヴ・エンカウンターズ」をご紹介します。

2011年製作のカナダ映画です。

公開前YouTubeにアップされた予告編の再生回数は1400万回を超え、大きな話題を呼びました。

日本では2012年に劇場公開されています。

https://www.youtube.com/watch?v=QVkMUUapmGI

あらすじ

超常現象や怪現象を専門とするテレビ番組「グレイヴ・エンカウンターズ」

第6話の撮影は廃墟の精神病院。

実はこの番組は視聴者を怖がらせる演出を加えたやらせ番組。

プロデューサーやスタッフは心霊現象など一切信じていない。

番組のためそれらしい映像を撮るため軽い気持ちで病院で一夜を明かすことにしたのだが…

モキュメンタリー映画ならではの面白さ

モキュメンタリーとは、架空の出来事を、あたかもドキュメンタリーであるかのように作る作品のことです。

この作品は、ファウンド・フッテージと呼ばれる作り方がされています。

撮影者行方不明になるなどして埋もれていた映像が偶然発見される、というような具合です。

それに加えて、固定カメラの映像だけではなく、

実際のカメラマンが移動しながら撮影するような視点での映像がメインになっており、

本編の映像はあえて見づらくなっています。

暗視モニター越しのようのように視界が不鮮明な映像は、

次に何が起こるのか、見えないことに対する恐怖心がかき立てられるものになっています。

POV方式には鑑賞側に難点も…

本編はカメラマンの視点での映像、POV方式が使われています。

この撮影方法の映像を鑑賞する際の難点は、画面の激しいブレ。

カメラマンが撮影しているという設定なので少なからず手ぶれがあるのです。

パニック映画に近い今回の映画では、

恐怖に逃げ惑う主人公たちの映像が中盤からラストまで多いため、

映像に酔ってしまう…なんて方もいるかもしれません。

こればかりは慣れろというしかありませんが、

そういったものが苦手な方にはあまりおすすめできません。

『怖すぎる予告編』のわりに怖さは期待度を下回る

『怖すぎる予告編』が注目された作品なだけに、

予告から本編を観ると、期待したほどの怖さは無いと感じるかもしれません。

期待して観たからかもしれませんが、実際は思った以上にB級ホラーです。

予告編のほうが怖かったという意見も結構多いです。

前半から中盤は退屈な印象も…

中盤までが冗長で恐怖シーンがないことや、

やらせ番組作りと悪ノリ、仲違いを見せられ面白味の少ない印象です。

ただB級ホラーにはありがちなので珍しくはないのですが、

慣れてない方には忍耐が必要な部分かもしれません。

B級の作品と考えてみると十分に楽しめる作品

賛否両論分かれてしまう今回の作品ですが、個人的には面白味も十分に見つけられました。

ストーリー的には、偽ホラー番組を作っていた連中が怖い目に遭うという凡庸なもの。

恐怖シーンもそんなに多くなく、怖さもいまいちかもしれません。

幽霊的なものの映像も大して怖くないというのが個人的感想です。

しかし、POVだからこその面白さが詰まっていたように思います。

実験的な演出手法はなかなか興味深いものがありましたし、

ラストはどういう結末が待ち受けるのかと惹きつけられるものがありました。

少し怖いものが観たい…なんて方にぴったりの映画ではないでしょうか。

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